後書きその二




 注意書き ここには作者のこだわりの極みが書かれております。

十二国記とは何の関係もない話になるので、お嫌いな方はご注意ください。



「悩める彼女の反定立」というタイトルのことです。

空のHPの初めての方へのところで少しだけ書いたのですが、空は「.hack//」というゲームが大好きなのです。

このゲームは、ゲーム中ゲームになっていて、リアルの主人公がゲームをやっている間に、ゲームの中で色々な事件に巻き込まれ、解決していく中で成長していくRPGになっています。

そのゲーム中ゲームは「the world」といって、タウンからいろいろな冒険エリアへ飛んで行ってモンスターと戦ったりプレイヤーと交流したりするゲームです。

その、エリアなんですが、3つの単語を組み合わせて、エリアを指定するというシステムになっています。 3つの単語によって、そのエリアのお天気とか、モンスターの強さとか、宝箱の中身のレベルとかが変わるのです。

空はこのゲーム以外あまりゲームをしていないので、こういったエリア指定が珍しいのかどうかはわからないのですが、当時はそれにいたく感動していました。

単語はゲームを進めるうちに少しずつ主人公が手に入れて、行けるエリアも増えていくのです。



空は十二国の二次小説を書き始めたときに、自分のSSはできる限り、この「.hack//」のエリアの単語を組み合わせてタイトルをつけようと思いました。 以来、サブタイトルは別にして、すべてこの「エリアワード」からタイトルを作ってきました。なので、このタイトルでこのゲームを遊ぼうとすればできないこともありません。

ただし、「.hack//」はいくつかシリーズ化されていて、一番最初に出たゲームはPS2でプレイするものなので、今やろうとすると大変かもしれません。 一番新しいのは2作目に出た「.hack//G.U.」のリメイク版です。「.hack//G.U.Last Record」というゲームで、PS4で遊ぶことができます。 こちらなら、空の作ったお話のタイトルで最初の「.hack//」でしか使われていないワード以外のワードで考えたタイトルなら、実際プレイすることが可能だと思います。

もちろんタイトルに使用している単語を手に入れてからという条件はあります。 ゲームをかなりやりこまないといただけない単語もあります。空は反則でいただいていない単語も攻略本などを調べてつかっていますが。



で、何が言いたいかというと、「悩める彼女の反定立」です。

空が作った話は、空が勝手にタイトルをつけているので、遊ぶことはできてもただそれだけで、ゲームのストーリイとは何の関係もないはずなのですが、これだけは違うのです。

厳密にいうと、こちらのHPの名前にしている「隠されし琴弾の聖域」というタイトルで小話を作ったことがありますが、 これはゲームにない単語を使っていますので、ちょっと毛色が違うかもです。自分のHPでは公開していない話です。

それで、話を元に戻しまして、これはゲームをしているときに気が付いたのですが、このエリアの名前で将来絶対に浩陽で書こうと思ったエリアなのです。



 ゲームのストーリイの中では、新しく友達になった双剣士の女の子と主人公が、こちらのエリアでレベル上げをして、最後にボスモンスターを倒してレアな双剣を手に入れる場所でした。

その双剣の名前が「忍冬」まさにすいかずらだったのです。

もうこのゲームでこのエリアに来た頃は、空は十二国記で二次小説を書いていたので、まさに運命を感じた場面です。

しかも、そのエリアはゲームの中の1年ほど前に主人公が当時強いあこがれを抱いていた年上の女性の治療士から、同じようにこの双剣をもらった場所でした。 そこで主人公はすいかずらの花言葉をその女性から教えてもらい赤面したというエピソードまであるのです。

このゲームの中では、その主人公が友達の双剣士の女の子に、同じように花言葉の説明をして、その女の子が赤面するというシーンになります。



このゲームをやる前から、空は尽抜忍冬という植物が大好きで、色々調べていたので、忍冬についての知識はある程度はありましたが、 こんなに直接的にストーリイになって自分の目の前に展開されたので、本当にびっくりしたのです。

 空の話に出てくる尽抜忍冬はこのゲームの忍冬とは違って真っ赤な花なのですが、ゲームのほうは一般的な忍冬で月光色というか、 淡いクリーム色のイメージのようです。手に入れた武器は、白黄に輝く使い勝手の良い双剣でした。

 空は、当時からこの花が大好きで、あちこち咲いているところを発見しては楽しんでいたのです。 その花が咲いているすぐ下の葉が、二枚くっついてハート型をしているのも、花言葉と絡まって、なんとも切なく思ったものでした。

浩陽書きの信条として、何とかお二人を結ばせてあげたいと、自分も思っていたので、その時は絶対にこのタイトルを使いたいと思っていました。

無事に使うことができて何よりです。

とんだ無駄話になりました。最後までお付き合い誠にありがとうございます!

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